« Adobe、オンラインプレゼンテーション作成ツール「Acrobat.com Presentations」をリリース | Home | 子供のオンライン購入を安全に管理できる決済システム「BillMyParents」 »
コミュニケーション・ツール統合の域を超える?――「Google Wave」
By FRANKY | 2009年 5月 31日
Skypeが5月27日(米国時間)、異なるプラットフォーム間でスクリーンの共有が可能な新版「Skype 4.1」(ただし、4.1はWindows版のみ)を発表したのに対して、Googleも28日、コミュニケーションに関する取り組みを一歩進めて「Google Wave」を発表した。
「Google Maps」を開発したJens Rasmussen氏およびLars Rasmussen氏は、現代のオンライン・コミュニケーションにはさまざまな形が存在するが、まだ改善点が数多くあることを発見した。そこで2人は、現実にある制約に基づいて出発する新プロジェクトを開始した。
- Eメールとチャット、会話と文書など、コミュニケーションのタイプで別々になっている状態に甘んじていなければならないのか?
- 単一のコミュニケーションモデルで、今日のウェブで使用されているすべて、あるいは大半のシステムをシームレスにカバーできないか? それは、どれくらいシンプルにできるか?
- 非電子的フォームを模倣するのではなく、現在のコンピューターの能力を十分に活用して、コミュニケーション・システムのデザインに挑戦したらどうなるだろうか?
そして、2年の開発期間を経てGoogle Waveが誕生した。
Google Waveとは何だろう? ずばっと真の姿を直視しよう。Google Waveは次の大物だ。それは、あなたのためにポテトを調理し、卵を茹で、木を伐って、トマトをスライスしてくれるだろう。Google Waveはインターネットのロールスロイスになる。ワールド・ワイド・ウェブ全体の誰もが同意する。
正確にいうと、Google Waveは何なのか?
Google Waveは、単なる強力な新コミュニケーション・ツールという範囲を超え、Googleはこれによってついに、自社のサービスをすべて1つにまとめる方法を見出し、オンラインOSとさえ言える、究極のホームページとなる道を着々と進んでいくように思える。強力な開発者APIを有し、より発展させた「GTalk」「Google Docs」、Google Mapsなど多くを組み合わせたGoogle Waveには、可能性がある。多くの可能性が。ウェブに接続するときのホームページがこれに置き換えられていくのだろうか? Google Waveは「a wave」(1つの波)以上のものになるだろうか? たぶん。
API付きの新しいオーブンソース・サービスとなれば、なんでも可能になる。「Google Friend Connect」と「Google Latitude」の統合は必然のステップで、これによりGoogle Waveは、FacebookやMySpaceに対抗できるレベルに到達する可能性が出てくる。うまくすれば、Google Waveは誰もが使うようになり、他のあらゆるソーシャルネットワーキングサイトやプラットフォームと競争できるようになる可能性がある。これもすべて、オープンAPIによるところだ。
リリース日はまだ明らかになっていないが、Google Waveは開発者プレビュー版がすでに入手可能になっている。さあ、おそらくはインターネット最大になるだろう騒ぎが始まるのを待とう。
アップデート:開発者イベント「Google I/O」における、Google Waveの正式発表のビデオをお届けする。
Topics: Google |
Comments are closed.