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10周年を迎える「Blogger」――ブログ界の今後は?
By FRANKY | 2009年 6月 22日
「Blogger」の10周年記念日が近づくなか、Bloggerチームが興味深いデータを発表した。
- Bloggerには、毎分27万ワードが書き込まれている。
- 毎週、世界全体で数百万人の人が、Bloggerを使ってブログ記事を公開している。
- Bloggerのトラフィックのほぼ3分の2が、北米地域以外からのトラフィックである。(米国に次ぐ第2位はブラジルで、以下トルコ、スペイン、カナダ、英国と続いている)
- Bloggerを利用するブロガーに最も人気の高いスポーツはサッカーで、第2位である野球の4倍以上の人気がある。
TechCrunchには、Bloggerと、他のブログ・プラットフォームおよびTwitterとの比較データが掲載されたが(下図参照)、ここで本当に尋ねたいのは、Facebookはどの程度、多くの人々のブログ・プラットフォームになってきているかという点だ。
多くの人がそうであるように、わたしもBloggerでブログを始めた。その後、自分でホスティングするWordPressの設定に移行したが、2009年にはもう個人ブログを作る気はない。わたしの場合、個人ブログへのニーズは、FacebookとTwitterで十分満たされている。Paul Boutin氏も以下のように述べている。
4年前と違って、ブログ作成は今ではそれほど優れたアイデアとはいえない。かつては、気軽な自己表現の場であり、鋭い洞察のほとばしる泉だったブログ界が、執筆料稼ぎのたわ言だらけになっている。安手のジャーナリストや、アンダーグラウンドのマーケティング・キャンペーンが、文才のあるアマチュアの真の声を押し流してしまうようになり、注目されるのは意地の悪いヤジを飛ばされたときだけしかなくなった。でも、だから何だというのだ? 機知に富んだ鋭い意見を文章にするのなら、ブログよりFlickrやFacebook、Twitterで表現するほうが、時間の有効利用というものだろう。
GoogleのBlogger買収が素晴らしい決断だったのは間違いない。Bloggerプラットフォームが仲介するAdSense広告の量を考えれば、なおさらだ。しかし、最大の関心事は、ブログがこの先もずっと成長し続けていくのか、あるいは、b5mediaなどの新しいメディア企業が、現在自社のメインブログ上にフォーラムを統合するのに使用しているような、より大規模なコンテンツ管理システム(CMS)プラットフォームへと移行していくような新展開があるのか、ということだ。
ブログとは何だろう? その境界線はあいまいで、多くのサイトが「ブログ」から共著形式のマガジンへと発展するのも目にしている。筆者としては、Technoratiで2009年の「ブログ界の動向」(State of the Blogosphere)を読むのを楽しみにしている。2008年の「ブログ界の動向」については、こちらへ。
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