« MySpaceとSony BMGが新たなライセンス契約を締結 | Home | 24/7 Real Mediaが中国の検索エンジン「Baidu.com」を統合 »
Commtouch、スパムメールの動向に関する報告書を発表
By レオ ブランコ | 2007年 10月 17日
電子メール関連の技術、サービス、ソフトウェアを提供しているCommtouchは、週ごとの膨大なメールに対する自動分析をベースとした「2007年第3四半期有害電子メール動向に関する報告書」(PDFファイル)を発表した。報告書では、一見無害のようだが悪意あるウェブサイトへのリンクを含んだスパムによる脅威が拡大していることや、画像スパム減少の一方で、PDFスパムやExcelスパムといった新しい種類の添付ファイルスパムが出現したことについて調査している。
同報告書によると、世界のスパムは2007年第3四半期のピーク時に、過去最高の全電子メールの95%という割合にまで達したという。PDFスパムは7月初めに全スパムの10%から15%あったが、その後大きく減少した。しかし、現在も3%から5%の水準を維持している。スパムのテーマとして最も多いのは医薬品(30%)と精力増強剤(23%)だった。
第3四半期に新記録を達成したテクニックの1つが、マルウェア・サイトへのハイパーリンクを含む、無害を装ったスパムメッセージだ。こうしたやり方を複数組み合わせたスパム攻撃は、スポーツやビデオゲームなど、余暇活動に焦点をあわせたものだった。こうしたメッセージは、合法に見えるウェブサイトから、NFL(全米プロフットボールリーグ)ゲーム・トラッキングやビデオゲームといった「楽しい」ソフトウェアをダウンロードするよう、ユーザーに促している。
スパム業者は第3四半期に、スパム防止エンジンを通過させ、受信箱に到達させるための新たなテクニックを複数試みている。例えば、PDFやExcelなど、よく使われるファイル・フォーマットの中にスパムメッセージを隠すといった方法だ。子供だましのようなやり方ながら、多数のスパム防止技術のほか、添付ファイルの拡張子がなじみ深いものだと警戒心がゆるんでしまうエンドユーザーもだまされてしまう。
Topics: ウェブセキュリティ |
Comments are closed.