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LinkedInが開発者に自社のプラットフォームを公開?
By リザ サンチェス | 2007年 6月 27日
LinkedInが開発者に自社のプラットフォームを公開するという話がまもなく実現しそうだ。ただし、本記事執筆時点で同社にまだ確認は取れていない。
Facebookが、自社のアプリケーション開発プラットフォームを開発者に公開し、同社のネットワーク用アプリケーションを開発してもらえるようにしたのはわずか1カ月前のこと。LinkedInもこの考えに倣うようだ。ところで、FacebookとLinkedIn。おや、と驚かれた方もいるだろう。通常では考えにくい競合の組み合わせだ。テクノロジ系ゴシップを扱うブログの「Valleywag」はすでにこの件に関する記事を掲載し、ネットワーキング大手2社間の戦いを予期している。
表面的には、LinkedInとFacebookに似たところなどまるでない。Mark Zuckerberg氏のソーシャルネットワーキングサイト(Facebook)は、ごく最近になって大学生以外にも利用を開放したばかりだ。一方のLinkedInは、人材斡旋会社や求職者、販売責任者など企業に関係する人々が利用するツールだ。しかし、Facebookのインターフェースは非常にすっきりとしていて効率的なため、専門家という新しいユーザー層を惹きつけている。
だが確かに、LinkedIn対Facebookの戦いは今まさに始まろうとしている。(あるいは、すでに戦いは始まっていたのか?)
LinkedInは、毎週18万人ずつ会員を増やして、現在約1100万人の会員を集めている。LinkedInの最高経営責任者(CEO)のDan Nye氏は、LinkedInがビジネスネットワークを構築すると自信を見せる。「人々は、プライベートでソーシャルネットワーキングサイトを利用し、専門家とのつながりやビジネス関連の目的で、別にネットワークを利用するようになると思われる。ソーシャルネットワークの淘汰は避けられず、そうなればFacebookとMySpaceが生き残って、個人に自己表現の場とコミュニティを提供することで競争するだろう。その一方でLinkedInは、職業上の経歴照会や求人活動、そして専門家のアドバイスを得るなどの生産性ツールとして活用され、ビジネスネットワークを支配するようになる」(Nye氏)
しかし、プライベートとビジネスの両方の交友関係が1つのプラットフォームで管理できるとしたらどうだろう? 面白いことに、LinkedInが得意とするはずの分野でFacebookを利用して、業務上の交際相手を招待したり、専門的なネットワークを作る専門家がますます増えている。さらに、Facebookがプラットフォームをアップグレードする可能性は十分高いと考えられ、そうなるとLinkedInは、新しい開発戦略に向けて情報を公開し、Facebookに追いつくことが理にかなったこととなる。
数週間あるいは数カ月後の可能性として考えられるのは2つ。(1)LinkedInがFacebookにアプリケーションの1つとして組み込まれる。(2)両社が実際に競争に突入する。いずれの結果に落ち着くか、しばらくは静観しよう。
Topics: LinkedIn, Facebook, ビジネス, ソーシャルネットワーク |
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