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Wikiaが分散型検索プロジェクト「Grub」のソースコードを買収
By ニーノ マルケッティ | 2007年 7月 29日
Wikiaは7月27日(米国時間)、分散型の検索プロジェクト「Grub」のソースコードを買収したと発表した。Jimmy Wales氏が創設者の1人となっているWikiaは、これでさらに深くオープンソースの領域に入ったことになる。買収の金銭的条件は明らかにされていない。
WikiaがLookSmartから買収したGrubは、ユーザーがそれぞれのコンピューティング・リソースを共通の目標のために寄付するというモデルで機能する。Wales氏たちによってオープンソース・ライセンスのもとでダウンロード提供されてきたこのアプリケーションは、「モジュール化された設計により、開発者は迅速かつ容易に機能を追加し、品質とシステム全体のパフォーマンスを高めることができる」という。
「ユーザーの提供するリソースを利用する大規模な分散処理ネットワーク」であるGrubは、オープンソースのWikiaプロジェクトと結びつくことで、「検索がオープンで透明性の高いものになる未来へ向けての」大きな一歩になると見ていいという。
「われわれは、この検索分野における非常に興味深い複数の事業者から、たいへん大きな反応を得ている。オープンで透明性のある検索プラットフォームの開発を支持し、協力したいという思いに、オープンソース陣営も事業者も明らかに気持ちを高ぶらせているのだ」と、Wales氏は言う。「アルゴリズムのブラックボックスの中にあって見ることのできないルールから、情報についての判断を解き放つために、われわれは全体としての取り組みを続けていく。これから数カ月の間にわくわくするような発表があるはずなので、期待してほしい」
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