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Facebook、サイトのデザイン変更でMultiplyのそっくりさんに？
By デニス ボーチャンド | 2008年 7月 30日
これから紹介するのは、トップクラスのソーシャル・ネットワークの1つである「Multiply」から送られてきた電子メールだ。その中身についてわれわれがあれこれ考えて評価するよりも、読者のみなさんに直接見てもらい、内容の是非を各自で判断していただきたい。
自社の「ルック&フィール、機能、サービスを侵害した」 として、ドイツのソーシャル・ネットワーキング・サイト「StudiVZ」を訴えてからちょうど1週間後、Facebookはサイトの新デザインを発表した。だが、同社が進めている一連の機能強化策において、最新の取り組みとなる新しいデザインは、その数カ月前にMultiplyが採用した革新的デザインに驚くほど酷似している。
Multiplyは、2004年8月のサイト開設と同時に、独自のニュースフィードを提供し始めた。その2年後、Facebookは同じような、それでいてより機能的に劣るニュースフィードをユーザー向けに導入した。サイト開設以来Multiplyの中核機能の1つであるブログ機能は、Multiplyより20カ月以上遅れて、またMultiplyが2005年6月から提供している動画共有機能は、開始から約16カ月後に、それぞれFacebookでも採り入れられている。2004年9月、Multiplyはユーザー向けの写真出力サービスを開始したが、その2年後にはFacebookが同じサービスを開始した。先ごろ実施した機能強化において、「新たなFacebook」には――見た目の上でも機能面でも――いくつかの変更が加わったが、その結果として、Facebookのルック＆フィールは、以前にも増してMultiplyそっくりになった。
上に挙げた5つの例は、Multiplyが実現した革新的なソーシャル・ネットワーキング機能を、数年とまでは言わずとも十数カ月後にはFacebookも導入していることを示す多数の例のほんの一部に過ぎない。これを見ると、「一体、誰が誰の真似をしているのか？」と訊いてみたくなるかもしれない。
Multiplyは、現実世界における知り合いをすべて「友人」として追加しなければならないなどという不自然な圧力を加えることなく、直接の知り合いや「友人の友人」と、人間関係に基づいたネットワーク構築の機会を提供しており、ソーシャル・ネットワーキングのパイオニアとしての地位を維持している。モバイル・ブロギング、写真・動画共有といったサービスを提供したのはMultiplyが最初であり、つい先日の「Multiply Premium」［訳注：有料のストレージ・サービス］の導入により、ソーシャル・ネットワークとしては初めて、元の高解像度フォーマットのまま写真や動画を保存する機能をユーザーに提供できるようになった。
下の画像は、MultiplyとFacebookがいかに似ているかを示すために、2つのサイトを並べてとったスクリーンショットだ。参考までに、両者の違いを挙げた表も示しておこう。
Topics: ウェブ, ソーシャルネットワーク |
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