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Facebookの「BarTab」で本物のドリンクを友人にプレゼント
By デニス ボーチャンド | 2008年 11月 12日
Facebookの新しいアプリケーション「BarTab」が、アリゾナ州限定で正式にスタートした。同アプリケーションを利用すると、友人に本物のドリンクをプレゼントできるという。プレゼントされた人にかかる費用はわずか1ドル。BarTabのサービスでは、携帯電話に届いたFacebookの仮想ドリンクのアイコンが電子クーポンとして機能し、アリゾナ州の提携バーで本物のドリンクに交換してもらえる。これまでのところ、100軒を超えるバーがこのプログラムへの参加に同意しているが、候補店舗は州内にまだ数多くある。BarTabは11月13日の午後8時(米国時間)に、アリゾナ州スコッツデールにあるレストラン「Salty Senorita」でサービス開始パーティーを主催し、パーティーに訪れた人々は、そこでこの新しいアプリケーションを実際に体験できる。
同アプリケーションは、Nick Stewart氏とMatt Smith氏がアリゾナ大学のマグワイア起業プログラムの中で開発したもので、ドリンクをプレゼントし受け取るという社会的行為をユーザーに経験してもらい、そのなかで喜びを感じ取って利益を得てもらおうというものだ。また、提携バーやレストランにとっては、BarTabはカスタマイズ可能なマーケティングサービスの役目も果たす。
先ごろBarTabは、600の競合する企業から選ばれて、2万5000ドルの補助金をFacebookから獲得し、起業した。
このサービスの機能のしかたを説明しよう。
BarTabでは、ユーザーは携帯電話を使って、デジタルのドリンクアイコンを本物のドリンクに交換することができる。BarTabのユーザーは、提携する店舗を訪れて、(購入あるいは人からのプレゼントで入手した)携帯電話のテキストメッセージをドリンククーポンとして提示するだけで、1ドリンクがもらえる。
提携するバーにとっては、顧客ごとに支払うBarTabの課金モデルは、このサービスのユニークな特徴となっており、リスクのない広告手段を提供してくれるものだ。提携バーは、うまい具合に顧客が店を気に入ってくれた場合にのみ費用を支払えばよい。同プログラムに参加するバーやレストランは、お客を引きつけるためにドリンクを無料で提供するが、無料提供するドリンクの数や種類は店側が決められ、無料提供可能な時間帯さえも指定できる。
アリゾナでの立ち上げは、このアプリケーションの全国的そして国際的に展開していく上での第1ステップとなる。現在BarTabは資金調達の第2ラウンドに入っている。Facebookでは、10日よりFacebook用アプリケーションコンテスト「fbFund Round 2」の決勝投票に入っており、Facebookのユーザーは、ファイナルに残った25のアプリケーションから、好みのものを選んで投票できるようになった。得票数しだいでは、BarTabがさらにFacebookから最大22万5000ドルの賞金を獲得する可能性もある。この賞金獲得が実現すれば、BarTabは地域コミュニティーに限定した製品提供から、全米展開、さらには国際展開へと歩を進めることができるかもしれない。
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