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YouTubeのアクセス障害、原因はパキスタンに
By レオ ブランコ | 2008年 2月 26日
中国政府のネット検閲「万里のファイアーウォール(Great Firewall of China)」のことはしばし忘れよう。今日の主役はパキスタンだ。BBC Newsによると、24日(米国時間)に「YouTube」で発生したほぼ世界的なアクセス障害の原因を突き止めたところ、パキスタンの通信事業最大手Pakistan Telecommunicationと香港のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)のPCCWだったという。
明らかになったのは、パキスタン政府が国内全域でYouTubeへのアクセス規制を望んでいることだ。これは、膨大な数のコンテンツがイスラムに対して攻撃的とみなされたからだ。預言者ムハンマドを茶化したデンマークの風刺画がきっかけだという意見もあれば、オランダの政治家Geert Wilders氏が制作したイスラムに攻撃的な映画のビデオクリップがパキスタン政府を怒らせたのだという声もある。
Pakistan Telecommunicationはアクセスを禁止するために、YouTubeのIPアドレスを「ハイジャック」したが、これが図らずも世界中のISPに漏洩したため、2時間のアクセス障害が起きてイライラさせられたというわけだ。正確に言うと、公式の原因は「不適切なインターネット・プロトコル」ということになる。
YouTubeによると、同社の技術者たちは現在、さまざまなインターネット・コミュニティと協力して、このような障害が二度と起きないように取り組んでいるという。
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