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鹿のドナルドの「iPhone」に対する意見
By ドナルド ホワイトテイル | 2007年 6月 28日
みんなが待ち望んでいるAppleの「iPhone」に関して、動物しか参加できないソーシャルネットワーク「Animal Internet」に寄せられた鹿のDonald Whitetail氏の意見を紹介しよう。
動物にとって、高性能の携帯電話は使いづらい。わたし自身、鹿だからよくわかる。それに、これまでSony Ericssonの「W810i」、Motorolaの「Q」、Samsungの「BlackJack」など、数多くの機器を買ってはみたが、どれも眺めるのにはよくても、われわれのように指のないユーザーにとってはまったく使い物にならない。だからこそ、新しく登場するiPhoneには期待している。他の携帯電話に並んでいる大量のボタンをやめて大きなタッチスクリーンにしたことで、Appleは動物界でも通用する機器を造り上げた。
「でも、君たちは喋れないじゃないか」と人間たちの言う声が聞こえる。だったらなぜ携帯電話など必要かって? その答えはテキストメッセージングさ。遠くにいる仲間に素早くメッセージを送信することができれば、さまざまなことがこれまでより便利になる。まずは狩りと自衛について考えてみよう。われわれ動物は、現在の状態についてメッセージを送りたいと思っても、これまでは小さなボタンやスタイラスペンと格闘しなければならなかった。蹄でスタイラスペンを持ったことがあるだろうか? 規範を大きく変える技術を開発し、われわれ動物にも使えるようにしてくれたAppleには、大いに感謝している。
iPhoneには、鹿に必要な機能がほぼすべてそろっている。特に感動したのはバッテリーの寿命が長いこと(森には電源がほとんどない)と、データ転送が速いことだ。もちろんiPhoneが完全な3Gネットワークではなく「EDGE」を採用しているのはわかっているが、大容量のグラフィックファイルをやり取りするような動物はまだあまり多くないため、今のところこの程度の速度で十分だろう。それに、大容量のデータを送受信しなければならないときは、iPhoneならWi-Fiネットワークに切り替えられる。最近Starbucksが、市街地には新しい店舗を出す場所が残っていないから、今後は砂漠や森の中に出店していくという発表をしていたが、これからはそうした原野でもいたるところでT-Mobileのホットスポットにアクセスできるようになるのだろう。こうもうまくいくとは驚きだ。
iPhoneで、私が個人的に楽しみにしているのは、YouTubeの動画にアクセスできることだ。これまで、テレビを見るにはAce Applianceのショーウィンドウを覗き込むしかなく、見られる番組は夜間に店を閉める店主次第ということになっていた。店主が合わせて帰ったチャンネルが、そのままわれわれの見られるチャンネルとなる。陳列してあるテレビでは、チャンネルによってうまくいけば「Animal Planet」が見られるときもあるが、日によっては「Fox News Channel」しか見られないこともある。YouTubeの動画をiPhoneに直接ストリーム配信できれば、ついに私も夜間の娯楽を自分でコントロールできるようになる。もう「O’Reilly Factor」を見なくてすむし、代わりに懐かしのトークショー「The Pet Shop」で司会のAndy Kindlerの顔が見られる。「America’s Funniest Home Videos」のビデオクリップもいい。この番組は、初期のBob Sagetが司会をしていたときが最高だった。Bob Sagetは、かなり下品になったと聞いているが、どうしてしまったのだろう。
ただ、iPhoneにたったひとつ欠けているのは、カメラだと思う。私の叔父は、何年か前に「狩猟禁止」とはっきり示された場所で命を落としている。あのときカメラがあれば、犯行現場の写真がなくてハンターの言い分に押しきられてしまうこともなかったのに、と思う。動物に必要な機能という意味では、カメラを外したことは紛れもない失敗だ。また、価格が高いこともマイナス点だ。エンターテインメントや運送業で高給を取っているのでもないかぎり、600ドルを簡単に支払える動物はそうはいない。高速道路沿いの小銭を拾って貯めるにしても、かなりの時間がかかる。ただ、価格についてAppleを責めるべきではない。彼らだって利益を上げるために仕事をしているのだし、規範を覆すような技術開発にはお金がかかる。
「Macintosh」「iPod」、そして今回のiPhoneと、Appleは「従来の規範に従えない者のための」機器を開発することで市場を拡大してきた企業だ。
Animal Internetについてさらに詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
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