« ウェブサイト検索機能を備えた多機能SNS「Streakr」がベータ版を公開 | Home | Paltalkがソーシャルキャスティングの「Screening Rooms」を開設 »
ポッドキャストなどダウンロード可能なメディアの商業化を促進する業界団体が誕生
By ミニック リベラ | 2007年 7月 17日
ポッドキャスト分野の大手企業が、業界団体Association for Downloadable Media(ADM)の創設を発表した。ダウンロード可能なメディアのオーディエンス測定や広告に関する標準の策定を目指す。ポッドキャストやダウンロード可能なメディア、ポータブルコンテンツが広告収入やスポンサーの出資でまかなわれる世界を見据えたものだ。ADMは、拡大するオーディエンスを基にした商業化が円滑に進むような状況作りを行なう。
ポッドキャストやボッドキャスト以外にも、RSS、ATOM、ピアツーピア、モバイル機器、ウェブサイトからのダウンロード、その他今後開発されるプラットフォームを通じて配信される、音声/動画デジタルコンテンツについて、広告やスポンサーによる収入確保を支援する活動をADMは行なう。
AMDは、ユーザーにダウンロードされるコンテンツを中心に据えて活動するベく創設された。今後は、Interactive Advertising Bureau(IAB)やAmerican Association of Advertising Agencies(AAAA)といった関連する業界団体のほか、パブリッシャーやエージェンシーと協力する。
ADMは、ダウンロード可能なメディアの制作や配信に関わるところなら、パブリッシャー、プロデューサー、広告主、エージェンシー、ベンダー、調査/測定会社のほかに、ハードウェアやソフトウェアのメーカーのニーズも支援する。こうした組織は、ポッドキャストの収益化でビジネスチャンスが拡大していく。ADMは、加盟企業の意見の集約を通じて、ポッドキャストというチャンネルの勢いを後押ししていく。
ポッドキャスト分野は、業界標準の策定が求められている。AMDは、ポッドキャストの成長を促進し、商業的に成り立つメディアにする手助けをする。マーケティング担当者にとって、ポッドキャスト広告は媒体として成長著しい。eMarketerによれば、2006年には8000万ドルだったポッドキャスト広告支出は、5年間で5倍に増加し、2011年には4億ドルに達するという。Appleの「iPod」の販売台数は1億台を越えており、「iPhone」の販売台数は発売後最初の1週間で35万台を越えたと報じられている。また、「iTunes」のインストール数は3億件を超えている。Arbitron/Edisonによる2007年版のインターネットおよびマルチメディア調査によれば、米国におけるポッドキャスト聴いたことがあるという人の数は、 2007年になって13%にまで増加したという。
ADMは、団体の立ち上げに参加した各企業の代表からなる暫定理事会で構成される。加盟企業には、Apple、BlogTalkRadio、Kiptronic、LibSyn、IndieFeed、NPR、Nielsen/NetRatings、Personal Life Media、Podbridge、PodTech、PodShow、Podtrac、Porter Novelli、Revision3、Vogele & Associatesが名を連ねている。
また、活動開始にあたって、広告標準、測定、普及/教育、専門用語、加盟を担当する5つの委員会が設けられる。加盟申請は、ADMのウェブサイトで受け付けている。役員、諮問委員、各委員長の指名は、今年の夏に予定されている。
Topics: ダウンロード可能なメディア, ポッドキャスト |
Comments are closed.