« Semel氏の辞任でYahoo!株が値上がり | Home | MSN Mobileが大幅に刷新 »
Google、プラグイン・ハイブリッドカー計画「RechargeIT」を発表
By ミニック リベラ | 2007年 6月 20日
Googleの慈善事業部門Google.orgが、「RechargeIT」プロジェクトを発表した。このプロジェクトの狙いは、プラグイン・ハイブリッドカー（以下「プラグイン車」）の普及を促進し、温室効果ガスの排出と石油依存を減少させることだ。プロジェクトの一環として、Google.orgは100万ドルの助成金を提供する。また、今夏に提案要請書（RFP）を発表し、プラグイン車や完全な電気自動車、関連する「Vehicle-to-Grid」（V2G：車と電力会社が双方向で電力を共有する仕組み）技術の開発、普及、商用化に1000万ドルを投資する計画も発表した。
Googleは同時に、カリフォルニア州マウンテンビューの本社に設置したソーラーパネルの稼動を開始したことも明らかにした。これにより、環境への負荷を減らし、クリーンな太陽電気で同社のプラグイン車に電力を供給できるようになる。ソーラーパネルの発電量は1.6メガワットで、カリフォルニア州の平均的な家庭およそ1000世帯の電力をまかなえるという。米国の企業施設に設置されたソーラーパネルとしては過去最大で、全世界の企業施設でも最大級のものだ。
GoogleはPacific Gas and Electric（PG&E）の協力を得て、プラグイン車と電力供給網間の双方向的な電気の流れを見せるデモンストレーションを行なった。「クリーンエネルギー技術は、車や家庭用のエネルギーの供給や使用のかたちを劇的に変える力を持っている。こうした技術を使えば、太陽光などのリニューアブル・エネルギーに支えられた電力供給網から自動車に動力を供給し、供給網での電力需要が高まった際には電力を売り戻すことが可能だ。この手法なら、現代の道路を走る自動車の燃費を4倍に上げ、電力供給網の安定性を高めることができる」とGoogle.orgのエグゼクティブ・ディレクターを務めるLarry Brilliant博士は述べている。
Comments are closed.
