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IBMとスミソニアン協会、新博物館の施設建設に先立って「バーチャル博物館」を開設
By デニス ボーチャンド | 2007年 10月 3日
IBMとSmithsonian Institution(スミソニアン協会)は、同協会19番目の博物館となるNational Museum of African American History and Culture(NMAAHC)について、現実の施設建設に先立ってネット上にバーチャル博物館を開設すると発表した。有名博物館のこのような試みは、今回が初めてとなる。現実の博物館は、米国ワシントンD.C.のナショナルモールに2015年に建設される予定だが、ネット上の博物館は学者や一般市民の協力の場として、すでに利用可能となっている。
NMAAHCサイトの中心となる機能は「Memory Book」で、サイトを訪れた人がテキスト、画像、音声録音の形式で自分の記憶にある出来事をアップロードできる。また、ナビゲート可能なオンラインマップでは、これらの個々の出来事同士がどのように繋がり、アフリカ系米国人の歴史上の人物、場所、問題、出来事にスポットを当てて博物館側が制作したコンテンツとどう結びつくのかが示される。
アップロードされた個人の記憶は、同博物館初の試みとなる「口述歴史」コレクションの一部として保存されるため、サイト訪問者にも博物館の発展に寄与できるチャンスが与えられる。
同サイトでは訪問者がコンテンツを提供することによって、ユーザー自身がアフリカ系米国人が体験してきたことを明らかにし、「米国人であるということは何を意味するのか」を理解する手助けができるため、活力あるコミュニティの誕生が期待される。
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