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大統領選挙など重要課題について市民の対話を目指し、Iacocca氏がウェブサイトを開設
By デニス ボーチャンド | 2007年 12月 5日
米国および世界のリーダーシップの現状について、歯に衣着せぬ議論を展開したいLee Iacocca氏は、自らウェブサイトを開設し、他の人にも対話に参加するよう呼びかけている。同氏のサイトでは、大統領選挙の年を間近に控え、この時代にわれわれが直面している課題に関する率直な対話を奨励するオンラインフォーラムを提供している。
同サイトの訪問者は、2008年の大統領選挙や、膨れ上がる国内の医療費、米国が代替エネルギーやハイブリッドカーの開発で大きく立ち遅れた理由などのトピックについて、議論に参加できる。
また同サイトは、Iacocca氏の2007年の著書『なぜ真のリーダーがいないのか――伝説の経営者が語るトップの条件』(邦訳 ダイヤモンド社刊)に関するオンライン公開講座の役割も果たしている。さらに、インタラクティブな「scorecard(成績表)」を各大統領候補者に適用して、Iacocca氏が真のリーダーに不可欠と感じている資質を見きわめ、誰が適任かを評価する機能も提供している。Iacocca氏は「9つのC」として次のような資質を挙げている:curiosity(好奇心)、creativity(創造性)、communication(コミュニケーション)、character(性格)、courage(勇気)、conviction(信念)、charisma(カリスマ性)、competence(実行能力)、common sense(常識)。
同サイトの訪問者は、2008年大統領選挙の各候補者を「9つのC」に基づいて評価できる。結果はリアルタイムで一覧表に示される。
同サイトで自動更新される別の機能といえば、Iacocca氏が自ら執筆したブログだ。ここでは興味のおもむくままいろいろなトピックを論じているが、とくにIacocca氏自身にとって大変重要な意味を持つ「糖尿病の治療法を発見する競争」といった話題を取り上げている。妻Mary K. Iacocca氏を1型糖尿病による合併症で亡くしたIacocca氏は、亡き妻に捧げるため、1984年に「Iacocca Foundation For Type 1 Diabetes」を設立した。同基金は開設以来23年間で、将来有望な研究プロジェクトに対し総額2600万ドル以上の資金提供を行なってきている。
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