Today is | 901amについて


901amについて

901amは、次世代メディア、
ウェブ、ブログに関する
ニュース情報サイトです。

関連サイト


« Pepsiが画像でつながるサッカーファン向けのSNSを開設 | Home | Lime Wireがオンライン・ミュージックストアを開設 »

米国における2007年のWeb 2.0投資額は前年比88%増の13億4000万ドルに

By デニス ボーチャンド | 2008年 3月 19日

Web 2.0への投資ブームは、ピークに達しようとしているのかもしれない。Dow JonesのVentureSourceが発表したデータによれば、2007年に米国で交わされたWeb 2.0関連のベンチャーキャピタル契約は178件で、投資額は過去最高の13億4000万ドルになったという。2006年の投資額と比べると88%近くも増加している。しかし、2007年におけるWeb 2.0分野の総投資額の22%は、1つの会社――少なくとも3億ドルを調達したソーシャルネットワークのFacebookが占めている。

このデータでは、Web 2.0投資の伸びが失速していることも明らかになっている。2002年から2006年にかけては、Web 2.0投資契約件数は毎年2倍のペースで増加していたが、2006年から2007年にかけては、143件から178件と、25%の増加にとどまっている。この増加のほとんどは、長きにわたってウェブ関連の投資や革新の中心地だったサンフランシスコのベイエリア以外で生じたものだ。

Facebookは2007年に、大々的に報じられた資金調達ラウンドでMicrosoftから2億4000万ドルを獲得したほか、個人投資家から少なくとも6000万ドルを集めた。これに次いで大規模だったWeb 2.0投資は、4400万ドルを集めたNingの第1回資金調達だ。Ningは、Facebook同様カリフォルニア州パロアルトに本拠を置く企業で、ユーザーが独自のテーマでソーシャルネットワークを作成できるサービスを提供している。

こうした大型投資はあるものの、Web 2.0企業は現在もなお、ベンチャー投資家にとっては比較的少額の投資先だ。VentureSourceのデータによれば、こうしたWeb 2.0企業への平均投資額は2006年が410万ドル、2007年が500万ドルで、これが過去最高となる。2007年に米国で交わされたベンチャーキャピタル契約の業界平均額760万ドルと比べると、いまだ大きく遅れをとっている。

とはいえ、Web 2.0企業に対する投資家の評価は高まりつつある。同じデータによれば、Web 2.0企業に対する投資前企業価値は、2006年の平均600万ドルから、2007年には平均1000万ドルに拡大した。もっとも、2007年にベンチャー投資を受けたすべての会社の平均投資前評価額1600万ドルと比べると、かなり低い評価額にとどまっている。

investment.png

原文(English)

Topics: ベンチャー・キャピタル, ウェブ |

Comments are closed.