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AdPerk、オンラインビデオ広告の視聴者に見返りを与える新しい広告ネットワークを開設
By クリスティーナ レデスマ | 2007年 6月 28日
AdPerkは、オンラインビデオ広告などのスポンサーつきコンテンツを視聴した消費者に見返りを与えるという、新しい種類の広告ネットワークの開設を発表した。
AdPerkと提携する最初の出版社『dwell』誌は、新しいネットワークを利用して有料での発行部数を増やそうとしている。さまざまな広告主からのオンラインビデオ広告を見た消費者には、3号分を無料で受け取るか割引価格での年間購読か、いずれかの特典が与えられる。来月からは『Popular Science』誌もAdPerkを利用する予定だ。
ホストサイトによって決められているプリロール広告(コンテンツの前に流される広告)とは違い、AdPerkでは、どの会社の広告とビデオコンテンツを見るかを消費者が選択し、自分の好きな時間に見ることが可能だ。
広告のプロセスに消費者が参加することに見返りを提供し、消費者の注意を関連のある環境に向けさせることで、広告主は他では得られない広告機会を得られる。つまり、その広告を自ら選び、広告を見る時間を割いてくれるという、統計的に意味のある動機づけられた消費者に向けて広告を提供できるのだ。
同時に、AdPerkによって増加した雑誌販売部数に応じて、出版社には広告収入が入る。現在、AdPerkのネットワークにビデオ広告を出している広告主には、Duxiana、LG Electronics、Delta Faucet Company、Disney Mobile、Kleenexなどがある。
この広告への新しいアプローチが前提としているのは、広告に時間と注意を向けることに対して、消費者は何らかの見返りを受け取ってしかるべきだという考え方だ。「これはユーザーの選択、利益、関連性を尊重する手法だ」と、AdPerk創設者の一人で最高経営責任者(CEO)のBarry Soicher氏は述べている。「われわれはユーザーに、適切な時間に適切な場所で参加してもらい、コントロール権を望みどおりに委ねる」と、Soicher氏は付け加えた。
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