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AOL、Google、Microsoft、Yahoo!が、キャプションの新技術開発で協力
By ミニック リベラ | 2007年 10月 6日
障害者に対する技術面および生産面での障壁を克服しようと、ウェブベース動画のプロバイダ最大手4社が、障害者のメディア・アクセスに関する先駆者であるボストンの公共放送局WGBHと協力して、聴覚障害者が利用できるオンライン動画の本数を増やすソリューション開発に着手した。
AOL、Google, Microsoft、Yahoo!の4社は、WGBHおよび同社の研究開発部門Carl and Ruth Shapiro Family National Center for Accessible Media (NCAM)に協力を呼びかけ、Internet Captioning Forum (ICF)の設立と運営を目指す。当初ICFは、ウェブ専用動画だけでなく、オンライン用に変換した放送番組やキャプション(字幕)付きの映像に関する技術的な問題に取り組む。
この協力関係によって、次のような幅広いソリューションやツールの開発が期待される。
- 大手キャプション・プロバイダと取引のあるオンラインメディア配信各社に対し、字幕付き作品のデータベースを提供。既存の字幕ファイルの場所を特定し、再利用を可能にする。
- オンライン動画の字幕普及に役立つ技術および規格文書、ケーススタディ、実践法の開発。
- 字幕付き動画を編集したりデジタル化しても字幕に影響を与えないような革新的技術の実証。
聴覚障害のほかにも、ICFの取り組みによって恩恵を受ける人たちがいる。字幕のテキストを他言語に翻訳するために翻訳エンジンに頼っているユーザーや、職場などの騒々しい環境で視聴するため字幕が必要なユーザー、オンライン動画を検索する際に字幕テキストを使用している検索エンジンなどだ。
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