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WWF-Canada、ホッキョクグマの移動ルートを追跡できる「Polar Bear Tracker」を開設
By デニス ボーチャンド | 2007年 11月 28日
ホッキョクグマは気候の変動により窮地に追い込まれている。この世界最大の陸生肉食動物が海氷の消滅に立ち向かっている様子を、直接自分の目で確認できるようになった。自然保護団体WWF-Canadaが新たに開設した「Polar Bear Tracker」では、ハドソン湾周辺に生息する6頭のホッキョクグマの移動ルートを観察することができる。
Polar Bear Trackerで観察対象となっている6頭の母グマには、2007年10月に衛星電波発信装置付きの首輪が装着された。WWF-Canadaで種の保存担当ディレクターを務めるPeter Ewins博士は、ワプスク国立公園に生息する2頭のホッキョクグマに首輪を装着する遠征隊の一員だった。この地域は、ハドソン湾西部地域に生息するホッキョクグマにとって、とりわけ重要な場所である。というのも、ホッキョクグマが出産と育児を行なう場所としては、これまでに知られている中で世界最大の地域がこの公園内にあるからだ。
首輪の発信機から送られたデータは、ホッキョクグマグマたちが、生息域のどのあたりを移動中か、気候の変動がクマたちにどのような影響を与えているか、クマたちが海氷の融解にどう適応しているかを知る手がかりとなる。同サイトではPolar Bear Trackeのほか、カナダで撮影したホッキョクグマのビデオや写真、ホッキョクグマの生態や気候に関する情報、 Ewins博士がホッキョクグマに関する質問に答えてくれるコーナーなどを提供している。
米国政府は12月下旬、ホッキョクグマを「絶滅危惧種」に指定するとの決定を発表する予定だ。 現在、野生のホッキョクグマの個体数は、2万5千頭を下回っている。
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