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YouTube、Time WarnerやDisneyと共同で映像認識ツールを試験中
By リザ サンチェス | 2007年 6月 15日
YouTubeは、著作権付き映像コンテンツを識別する新しい技術の試験を行なっている。著作権侵害に当たるコンテンツの投稿や配布に、同社の運営する動画共有サイトが利用されるのを防ぐのが目的だ。この初期試験は、大手メディア企業Time WarnerおよびWalt Disneyと協力して行なわれている。
YouTubeの親会社であるGoogleのエンジニアたちが開発した識別ソフトウェアは、各ビデオクリップが持つ特有の構成要素を認識できるように設計されている。メディア企業にとっては、違法にアップロードされた映像を特定し、結果として、著作権で保護された映像が配布されるのを防いだり、著作権所有者とのライセンス契約交渉対象になるのに役立つ。
一方で、YouTubeサイトにアップロードされるのは素人が撮影した映像が多いため、CBSやNBCといったテレビ局が著作権を持つコンテンツには多くの人が見にやってくる。そういった映像は放送局にとってもプロモーション手段として効果的だ。そんなこともあり、YouTubeの幹部は新技術について、単なる映像識別ツールにとどまらず、より良好なギブ・アンド・テイクの状態を築くため、メディア企業との関係を保つのに役立てたいとしている。
この映像認識ツールは、1カ月以内にテスト用として提供を開始し、2007年中には広く著作権所有者の使用に供していく予定だ。
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