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「YouTube」利用者が1億人に到達、Huluは若干シェアを拡大:米国のオンライン・ビデオ視聴調査
By デニス ボーチャンド | 2008年 12月 16日
comScoreは12月9日(米国時間)、「comScore Video Metrix」サービスの2008年10月分データを発表した。それによると、米国のインターネット利用者は、10月中にオンライン・ビデオを前年同月比45%増の135億回視聴したという。
10月に米国でよく利用された動画サイトとしては、Google傘下のサイトがまたしてもトップに輝き、ビデオが約54億回視聴された(これは、視聴された全動画のおよそ40%を占める)。その内の98%以上は「YouTube」で視聴されたものだ。Fox Interactive Mediaは視聴数5億2000万回(シェアは3.8%)で第2位につけ、以下、視聴数3億6300万回(シェアは2.7%)でYahoo!傘下の各サイト、3億500万回(シェアは2.3%)でViacom Digitalが続いている。NBC UniversalとFoxの合弁企業で、テレビ番組のノーカット配信している「Hulu」は、視聴数2億3500万回(シェアは1.7%)で第6位にランクインした。
2008年10月の1か月間に、1億4700万人以上にのぼる米国のインターネット利用者が、1人平均92本の動画を視聴した。Google傘下のサイトは、1億人のオンライン・ビデオ視聴者を集めるという記録をうち立てた。つまり、この月に動画を視聴したユーザーの3人に2人以上が、ここを利用したことになる。第2位は、6080万人の視聴者を集めたFox Interactiveで、次にYahoo!傘下のサイト(4520万人)、Microsoft傘下のサイト(3070万人)が並ぶ。
2008年10月のデータに見る、その他の注目点は以下の通り。
- 米国のインターネット利用者全体の77%が、オンライン・ビデオを視聴した。
- オンライン・ビデオ視聴者は、ビデオを1人あたり平均274分視聴した。
- 18〜34歳のインターネット・ユーザーでは、80%以上がオンライン・ビデオを視聴した。これは、他のどの年齢層のユーザーと比べても高い割合だ。18〜34歳のオンライン・ビデオ視聴者は、1か月に4.8時間をビデオ視聴に費やしており、これも他の年齢層のユーザーに比べて長い。
- 9950万人の視聴者が、YouTubeで動画を53億回視聴した(1人あたり53.2回)。
- 5120万人の視聴者が、「MySpace」で動画を5億2000万回視聴した(1人あたり8.0回)。
- オンライン・ビデオ1本あたりの長さは平均3.0分だった。
- Huluで視聴されたオンライン・ビデオの長さは平均11.6分で、トップ10にランク入りした他のサイトの動画より長かった。
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