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MicrosoftがYahoo!に446億ドルの買収提案
By レオ ブランコ | 2008年 2月 2日
Yahoo!の取締役会にとって、今日は人生でもっとも幸運な日に違いない。いや、そうではないかもしれない。しつこく買収を迫るMicrosoftが問題山積みのYahoo!に一方的な買収提案を行ない、騒がしい週末となっている。
Microsoftのプレスリリースによると、同社はYahoo!の発行済み普通株すべてを1株当たり31ドル、総額約446億ドルで買収することを提案したという。
窮地に陥ったとき、本当に必要なのはこんな救いの手なのだろうか? 食い物にされるのが分かりきっているのに。Yahoo!が最近多くの問題に直面していることは秘密でも何でもない。財務実績の不振が続いているのに加えて、同社CEO(最高経営責任者)のJerry Yang氏は「投資家や顧客、さらに社員に対しても団結を呼びかける前向きなスピーチ」を行なうのが不得手だ。さらに悪いことに、Yahoo!は2月までに全社員の5%にあたる1000人規模の人員整理を行なうと発表している。
世間はYahoo!がこのうまい話に乗るのを待ち構えているが、皮肉なことに、今回の買収に必死なのはMicrosoftの方だ。提示額の大きさからもその必死な様子がうかがえる。Microsoftのオンラインに関する取り組みには、うまくいっているものがほとんどない。特に「Windows Live」ブランドは最悪だ。Microsoftは、マウンテンビューに本社を構えるGoogleという手ごわいライバルの猛攻撃に耐えて生き残るために、Yahoo!が持つオンライン広告の専門知識を必要としている。
一方、Yahoo!は調整局面にある。あちこちに手を加えれば、Microsoftの力を借りなくても再び自力でやっていける。だが、446億ドルの買収提案に抵抗できる者などいるだろうか?
Topics: 買収, Microsoft, Yahoo! |
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