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Yahoo!とCRL、クラウド・コンピューティング研究を共同支援へ
By デニス ボーチャンド | 2008年 3月 25日
Yahoo!と、Tata Sonsの完全子会社Computational Research Laboratories(CRL)は、クラウド・コンピューティングの研究支援に共同で取り組むことで同意したと発表した。契約の一環としてCRLは、現在クラウド・コンピューティング研究用に利用できるスーパーコンピュータよりもプロセッサ数が大幅に多い、世界最高5位以内にランクインするスーパーコンピュータの1つを研究者に提供する計画だ。
今回の取り組みは、マシンの規模やスケールの点から見て今までに類を見ない例で、インドの学術機関に対しスーパーコンピュータを利用できるようにする初めてのケースとなる。Yahoo!とCRLの狙いは、科学者らが1万4400基のプロセッサを搭載するスーパーコンピュータを用いてデータ集約型のコンピューティング研究を実施できるように、高性能コンピューティングに関するCRLの専門技術と、「Apache Hadoop」におけるYahoo!の技術的リーダーシップを活用することにある。Hadoopとは、Apacheソフトウェア財団(ASF)によるオープンソースの分散コンピューティング・プロジェクトだ。
「EKA」と呼ばれるCRLのスーパーコンピュータは、速度が世界第4位にランキングされており、1万4400基のプロセッサ、28テラバイトのメモリ、140テラバイトのディスク容量、180テラフロップス(1秒間に180兆回の浮動小数点演算が可能)のピーク処理能力を備える。LINPACKベンチマークによって測定された持続的な演算能力は120テラフロップスだ。世界最高10位に入るスーパーコンピュータのうち、民間セクターからの出資で運用され、商用アプリケーションでも利用できるのはEKAだけだ。EKAはHadoop最新版のほか、Yahoo! Researchが開発した並列プログラミング言語「Pig」など、Yahoo!の支援する最新のオープンソース分散コンピューティング・ソフトウェアを実行すると見られている。
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