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Yahoo!、デジタルIDフレームワーク「OpenID 2.0」に対応を表明
By デニス ボーチャンド | 2008年 1月 19日
Yahoo!は1月17日(米国時間)、世界中に2億4800万人いる同社の登録ユーザーのために、デジタルIDフレームワーク「OpenID 2.0」に対応すると発表した。OpenIDは、実績のある各種インターネット技術をベースにしたオープン・フレームワークだ。同フレームワークによりユーザーは、自分のインターネット上のIDが1つにまとめられ、利用するウェブサイト、ブログ、プロフィール・ページごとにIDを設定して、個別にログインする必要がなくなる。また、Yahoo! IDがあれば誰でも、今ある多くの主要なYahoo!サービスが楽しめるのはもちろんのこと、今後は同じIDでOpenID 2.0対応サイトに手軽にアクセスできるようになる。
Yahoo!は1月30日からOpenID対応の公開ベータサービスを開始する予定で、シームレスなわかりやすいウェブ経験を実現する。ログインするには、ユーザーは「me.yahoo.com」から自分のOpenIDのアカウントを入力するか、OpenID 2.0対応サイトで単に「www.yahoo.com」あるいは「www.flickr.com」と入力するだけでよい。Yahoo!は、さらに簡略化する方法として、Yahoo!以外のOpenID 2.0対応ウェブサイトのログインページに、「Sign-in with Your Yahoo! ID」(Yahoo! IDでサインイン)ボタンを追加できるようにすることも検討している。またYahoo!は、PlaxoやJanRainなど複数のパートナー企業と連携して、公開ベータテストの初日から、ユーザーがYahoo! IDでこれらのサイトにアクセスできるようにも取り組んでいる。
Yahoo!によるこうしたサービスの実施は、OpenID 2.0の仕様をベースとしている。OpenID 2.0は、Yahoo!がOpenID Foundation(OIDF)やOpenID関連コミュニティと緊密に協力して、2007年12月に完成させたもので、OpenIDのセキュリティとユーザビリティを改善する新機能が搭載され、最もユーザー・フレンドリーなシングル・サインオンのオンライン・ユーザー認証標準となっている。Yahoo!ユーザーがYahoo! IDでOpenID対応サイトにログインする際には、ウェブ上のどこであろうと、Yahoo!のサインイン・シールによる保護機能が働く。また、ログインのプロセスでメールやIMのアドレスが漏れたり開示されたりすることはなく、フィッシング詐欺などの攻撃からユーザーを保護する。
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